今回は2000年に改良された商品企画七つ道具についてお伝えします。

  1. 1995年に紹介された商品企画七つ道具の手法
    ①グループインタビュー
    ②アンケート調査
    ③ポジショニング分析
    ④発想法:発想チェックリスト
    ⑤発想法:表形式発想法(組み合わせ発想法、アナロジー発想法、シーズ発想法)
    ⑥コンジョイント分析
    ⑦品質表

上記の7つの手法で構成されていました。

手法を活用していくにつれ、手法も改良が必要になってきました。

グループインタビューは役立つ反面、一般の製造業の方が活用するには、
司会者の養成が難しく、外部依頼するにはコストが掛かります。

グループインタビュー以外に容易に一定の成果が期待できる手法として、
評価グリッド法を採用し、インタビュー調査と総称しました。

発想法の発想チェックリストは他の手法と比べると、
内容が小さく同列にならないので、発想法は1つにまとめます。

表形式発想法の組み合わせ発想法はあまり使わないので、
使いやすく簡単な焦点発想法を採用します。

発想法でよいアイデアがたくさん出ても、これを絞り込む手法が難しいので、
アイデア評価を選択する方法として、一対比較評価法を採用します。

  1. 2000年改良された商品企画七つ道具の手法
    ①インタビュー調査
    1)グループインタビュー
    2)評価グリッド法
    ②アンケート調査
    ③ポジショニング分析
    ④アイデア発想法
    1)アナロジー発想法
    2)焦点発想法、チェックリスト発想法、シーズ発想法
    ⑤アイデア選択法
    1)重み付け評価法
    2)一対比較評価法(AHP)
    ⑥コンジョイント分析
    ⑦品質表

追加された手法の概要

・評価グリッド法
住環境評価で顧客評価を研究された讃井純一郎氏が開発したレパートリーグリッド発展手法を活用し、
グループインタビューと異なり、各個人に対して一定の評価対象を、
一定の方式で評価します。この方法を用いると、
商品全体評価構造を把握して、インタビューにて適切な評価用語が発掘できます。

・焦点発想法
企画商品とは関係ない特定の事物に焦点を当てて、その要素や特徴からアイデアを発想していきます。
連想ゲームのように発想するので、短時間に有効なアイデアが出せます。

・重み付け評価法
顧客に対してアイデア評価をしてもらい、ポジショニング分析で得られた
理想ベクトルの重みを活用して、アイデアを選考していきます。

・一対比較評価法(一般的にはAHP、階層意思決定法)
アイデア評価をするため、2項目ずつの評価項目や重要度比較を反復して行い、
さらにアイデアも2つずつの一対比較を行います。