本記事では、動画「問題解決思考チェックリスト」を紹介します。問題解決型企画シリーズの総まとめとして、20問のチェック項目で個人の問題解決思考力や組織の成熟度を診断し、改善のヒントを提供する実践ツールです。


チェックリストの活用方法

各項目に「はい(2点)」「どちらでもない(1点)」「いいえ(0点)」で回答し、合計点で診断します。

1. 認知力(問題を見つける力)

  • 目の前の出来事の背景に目を向けていますか?
  • 現状に違和感を感じた時、放置せず確認していますか?
  • 「仕方がない」という言葉で思考を止めていませんか?
  • 問題が起きた時に「なぜ」を3回繰り返していますか?

2. 構造把握力(全体をつなげて考える力)

  • 問題を人のせいにせず、仕組み・構造で捉えていますか?
  • 現象と原因を分けて考えられていますか?
  • 自分の業務が全体にどのように影響するか意識していますか?
  • 問題の因果関係を図で整理できますか?

3. 仮説構築力(思考の筋道を立てる力)

  • 問題に対して複数の原因仮説を立てていますか?
  • 根拠より先に仮説を持つことを意識していますか?
  • 仮説を検証するために必要な情報を明確にしていますか?
  • 意見や感情ではなく、データを元に考えていますか?

4. 実行学習力(試して学ぶ力)

  • 小さく試して検証する習慣がありますか?
  • 失敗を反省ではなく、設計の材料として扱っていますか?
  • 成果が出ない時、計画より仮説を見直していますか?
  • PDCAよりもPDCA(Plan-Do-Check-Act-Learn)を意識していますか?

5. 協調思考力(チームで考える力)

  • 他人の視点を意図的に取り入れていますか?
  • 問題を共有する時、責任ではなく目的を中心に話していますか?
  • 意見が違う人とも議論できる雰囲気を作っていますか?
  • 組織として考える時間を意識的に設けていますか?

診断結果と改善の方向性

合計点診断結果改善の方向性
31-40点問題解決思考あり仕組み化・高度化へ
21-30点思考基盤あり共通言語化・プロセス定義
11-20点独人的・感覚的判断共通理解・教育ワークショップ
0-10点問題解決思考なし気づきの習慣化・意識改革

組織レベルでの活用ポイント

  • 30点以上:変革思考へ発展、仕組みの高度化を
  • 20点台:課題解決コードの定常化、共通言語化を
  • 10点台:根本原因追求の教育、観察・問いかけ習慣を
  • 10点未満:現象認識からスタート、責任回避文化の改革を

動画では、ほとんどの企業が20点以下という経験則も共有されています。


まとめ

自己診断を通じて、自分の問題解決思考の強み・弱みを把握し、組織全体で活用することで、再現性のある企画力向上が期待できます。経営企画・商品開発・マーケティング担当者必見のチェックツールです。