新しい政策や企画を考えなければならないと分かっていても、日々の忙しさに追われて結局後回しになってしまうことはありませんか? 本日は、公共事業やサービス業、製造業の現場で「新しい取り組み」が阻害される構造的な要因と、その背景にある「ことなかれ主義」の正体について、問題解決の視点から紐解いていきます。

なぜ新しい取り組みは後回しにされるのか

多くの現場では、日常業務はルーティンワークとして確立されていますが、新しい取り組みはそうではありません。 ルーティン化されていない仕事は、心理的にも実務的にも「やりにくいもの」であり、どうしても優先順位が下げられてしまいます。 忙しい業務の中では、納期対応や目の前の作業を滞りなく進めることが最優先されるため、新しいことを考えるための余裕が失われやすいのが実情です。

「ことなかれ主義」は現場を守るための合理的判断

一見ネガティブに聞こえる「ことなかれ主義」ですが、実は現場においては「業務を止めない」という極めて合理的な判断に基づいています。 変化は一時的な負荷を生み、失敗はリスクとして捉えられるため、「今のまま変えない」という選択が、現状維持を評価する組織構造の中では正解になってしまうのです。 つまり、個人の意識の問題だけでなく、業務を流し続けることが評価される仕組み自体が、新しい一歩を阻んでいる可能性があります。

流す仕事と考える仕事を分ける「問題解決」の第一歩

この状況を打破するためには、まず「流す仕事(日常業務)」と「考える仕事(新しい取り組み)」を明確に分ける意識が必要です。 クリエイティブな活動や新しい政策には、あえてそのための「余白」や「置き場所」を作る工夫が欠かせません。 問題解決のアプローチは人を責めるものではなく、こうした構造的な限界を理解した上で、いかに新しいサイクルを回す時間を作るかという視点を持つことが重要です。