既存商品を次期新製品に生かそうとしても、「良いアイデアは出るのに形にならない」「業務が忙しくて後回し」「失敗が怖くて試せない」といった壁にぶつかりやすくなります。 この動画では、既存商品を本当に新規商品に育てるための「実践編」として、アイデアで終わらせずに小さな実験と仮説検証で前に進める考え方が語られています。​

なぜ良い視点やアイデアが形にならないのか

現場では次のような状態が起こりがちです。​

  • 面白いアイデアが出ても、そのまま「話だけ」で終わってしまう。
  • 日常業務が忙しく、アイデアを試す時間が取れない。
  • 失敗が怖くて試せない。
  • 前例がないため、一歩目が踏み出せない。
  • 何から始めればよいか分からず、結果として何も変わらない。

背景には、「日常業務をこなすこと=安定」「失敗してはいけない」という空気があり、それが新しい視点や価値づくりの妨げになっています。 著者は、この大きな壁を壊すための出発点として、「問題から始める」ことを提案しています。​

新規商品は「小さな実験」から始める

新しい価値を生み出す取り組みを、最初から大きな企画・完璧な計画として立ち上げようとすると、動き出せなくなります。 そこで鍵になるのが、小さな実験として始めることです。​

  • 完璧を目指さず、小さな仮説を1つに絞って試す。
  • 大きく回すときは複数仮説でもよいが、小さな実験ではシンプルにする。​
  • 既存商品で「変えられないところ」は前提として踏まえたうえで、「変えられる範囲」で工夫する。​
  • 期間とコストをあらかじめ小さく決め、短期間・低コストで回す。

新規商品開発では、期間やコストをあまり厳格に決めない暗黙のルールもありますが、「小さな実験」として既存商品を扱う場合には、期限とコストを小さく区切って回すことが有効だとされています。​

学びを記録し、車内で小さく回す

大きなプロジェクトとして外部も巻き込み、予算を取り、企画書や稟議を通そうとすると、どうしても話が大きくなりがちです。 著者はまず「社内レベルでできる小さな仮説検証」から始めることを勧めています。​

  • 仮説レベルのアイデアを、社内で小さく試す。
  • うまくいった点を明確にし、失敗から得た学びを言語化して残す。
  • 改良ポイントを整理し、次のトライや横展開につなげる。
  • 成功した小さな実験を足場にして、徐々に大きな企画へと育てる。​

こうしたプロセスは、「共有化・継続化」を意識して記録することで、属人的な経験ではなく組織の資産になっていきます。​

小さく回して価値のループをつくる

動画の中では、「仮説 → 小さな実験 → 学び → 次の仮説」というループにすることの重要性が語られています。​

  • 小さく回すことで、失敗してもダメージが小さく、次の手を打ちやすい。​
  • 学びとして「分かったこと・分からなかったこと」を整理し、再び問題に立ち返って新しい仮説を立てる。​
  • こうした実践が積み重なると、「何をすればいいか分からない」「失敗が怖いから何もしない」という状態から抜け出せる。​

著者は、失敗を完全に避けるのではなく、「失敗しても立て直せるサイズで試す」ことが、既存商品を新規商品へと育てていく現実的なやり方だとしています。​